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執筆者の写真大橋 司

オソブ谷 (続)秋の例祭

福地の森の隣には「オソブ谷」という険しい谷があります。

福地の水はその谷の湧き水を水源としています。

雨が降ると茶色い濁流、普段は美しい渓流

私、「オソブ」は「恐ろしい」、「恐れ」が訛って「オソブ」になったと思っていました。



井戸の話を聞いていた福地の人Cが

「ソブ」って知っとるか?

私:「知らん、何やねん」

福地の人C:「ソブはやかんや電気ポットのそこに付く白い塊のこと、カルシウム分や。福地の水は良く着く。オソブ谷のソブはその白い塊のことや、配管などの手入れは必要やぞ」

あ~、良かった。恐ろしい谷で無くて。



なぜ、谷にまで白い塊の名前が付くのか気になって調べてみました。

オソブ谷の上流の支流「一の谷」周辺には日本最古の化石が発掘された「福地層」があります。

その化石はデボン紀の海底に生息した「ハチノスサンゴ」や「四放サンゴ」、約4億年の時を経て海底から標高約1,000mの福地層に現れたものです。

現在、それらの化石は「福地化石館」に展示され、温泉むすめの「福地 珊瑚」ちゃんも迎えてくれます。


珊瑚の化石の主成分は炭酸カルシウムでその他、マグネシウム、鉄、カリウム、マンガン、亜鉛など70種類以上のミネラルが含まれるそうです。

と言うことは、オソブ谷の横に井戸を掘ると、珊瑚の化石の主成分の炭酸カルシウムやミネラルを含む日本では少ないしっかりとした飲みごたえを感じる硬水が出てきそう。フランスのevianみたい?


秋の例祭

神業で掘れる井戸を神頼み



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